もう7~8年も前の記憶だろうか初夏の頃、今日は暑くなるぞといった天気だった。
午前9時頃、ジョギングをして「なぎさの森公園」に到着。
この中に自然保護区があり平日なので他に人影もなかった。
森の奥に分け入ると落葉はビッショリ濡れていた?
池の橋を渡り中程まで行くと落葉がサラサラと音をたてる‥霧雨が降って来た
見上げると青空?
この霧雨は確かに青空を覆う樹木の葉から降注いでいる、森中の全ての樹々が
水を粉霧しているのだ!日をあびてキラキラ降注いでいた。
森ってスゴイ!今日の暑さを予知してこんな事が出来るんだ!
写真に写った微かに光る点を拡大しPhotoshopで色調補正したら
不思議な光点が現れた、これを「妖精光」と名付け妖精が現れる前触れとすることにした。
降り注ぐ妖精光↓
その後いろいろ調べてみたが、同じような現象の記述は見つからなかった。
近い現象としては「樹雨」、霧が発生した時に葉に付着した露が雨のようにポタポタと降注ぐ現象。
でも、それとは明らかに異なる。
白神山地を紹介するNHKドクメンタリーに、ブナの森から白い水蒸気が上昇して雲になる映像があったが
直接葉から降注ぐモノではなかった。でも、これが一番近いかもしれない。
公園管理人にも聞いてみたが、そんな現象には遭遇した事は無いと言う。
それ以来、森に入る時は森の精霊?に話しかけるように心がけている
信じられないかもしれないが、そのたびに不思議な発見があるのだ〜♪
ランニングコースの土手一面にコスモスが咲く頃がある。
風のない日は思いっきりスピードをあげて振り返ると
まるでコスモス達が応援して手を振るようにユラユラと
揺れている。
立ち止まると揺らぎはやがて止まり何事もなかったよう。
でも‥もう少し先のコスモス一本だけがいつまでもユラユラ
あいつだ、あいつが揺らしてるに違いない。
絡み合って飛ぶトンボに子供の頃から特別な興味は無かったがランニング中に
目の前を何度も横切られると妙に気になりだした。
まるで自転車のようだ! 強度の乱視のせいか、三角の中にもう一本縦に影が見える
ような気がした何者かが乗っている!。
昆虫の写真を撮るようになってから、不思議と昆虫も寄って来るようになった。
試しに、近くで見せておくれ何もしないからとクルクル飛び回るトンボ自転車に
話しかけてみた。
止まってくれた!早速カメラを取出して数センチまで接近!
既に乗ってた何者かは消え去ってたが、こんなに近くで撮らしてくれるとは〜♪
大井埠頭海浜公園、この近辺は東京の物流拠点、大型トレーラが行き来し
普段は排気ガスが多く、ランニングで行けるところではないが休日は車の
往来も無くなり、人も殆ど来ない。休日専用のランニングコースなのだ。
その中に池があり蝶トンボ等珍しい種も多いが、なんと絶滅危惧種の
「ベニイトトンボ」を発見したのだ。
あまりにも細い繊細な形と用心深い性格で近寄るのも難しいが、心を鎮め
しばらく待つとよって来てくれた。
ランニングでレインボーブリッジまで来ると約9.3キロ。そろそろ毛細血管の隅々まで血液が
行き渡り、現実が単なる記憶としての脳内領域に納まる頃、温まった前頭前野がストーリーを語りだす・・・「東京幻想」
第三台場が好きで、ここまでよくランニングすることがある。
往復約20キロのランニングコースだ。空の回廊レインボーブリッジを渡りドングリ林の
通路を抜けると砲台で四角く囲われた史跡、中は凹地で階段を下りるとそこからは巨大
なマンション群も車の音も全てが消え去る。
数十本の雑木林と草原、そして小さな沼。日光浴してたカナヘビ達がカサコソ道を開ける。
平日は人間達は誰も近寄らないのだ、しゃがみ込んで少し待つとカナヘビ達がよって来る。
いろんな昆虫やキノコ、セミの音色も多彩だ。
その帰路、レインボーブリッヂ中程で、大きく奇麗なカマキリが。
カメラを向けると首を傾け、まるで何かを訴えてる様。下は海、飛んだとしても数キロの
距離は無理だろう、子供の頃からカマキリは苦手だったが背中をつかんで樹が見えるとこ
ろまで戻り放つと元気に飛んで行った。現実と空想が交錯する空間だ〜♪
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